1970年11月25日〜三島由紀夫没後45年〜
 昭和45年11月25日、三島由紀夫の事件がありました。憲法改正を訴えて自衛隊に決起を呼びかけたが、その時声は届かず割腹自殺を遂げました。場所は陸上自衛隊の市ヶ谷駐屯地、総監・益田兼利陸将を人質として立て篭り、バルコニーから自衛官に向かって訴えました。当時、テレビのニュースで中継されたものの、三島の期待を裏切って「三島だ」「何だあれは」「ばかやろう」「聞こえねえぞ」「引っ込め」「下に降りてきてしゃべれ」「おまえなんかに何が解るんだ」「ばかやろう」と激しい怒号が上がる中、取材のヘリコプターの騒音もあり、三島が絶叫している様だけが印象に残っています。戦後25年の時です。

おまえら、聞け。静かにせい。静かにせい。話を聞け。男一匹が命をかけて諸君に訴えているんだぞ。いいか。それがだ、今、日本人がだ、ここでもって 立ち上がらねば、自衛隊が立ち上がらなきゃ、憲法改正ってものはないんだよ。諸君は永久にだね、ただアメリカの軍隊になってしまうんだぞ。(中略) おれは4年待ったんだ。自衛隊が立ち上がる日を。……4年待ったんだ、……最後の30分に……待っているんだよ。諸君は武士だろう。武士ならば自分を否定する憲法をどうして守るんだ。どうして自分を否定する憲法のために、自分らを否定する憲法にぺこぺこするんだ。これがある限り、諸君たちは永久に救われんのだぞ。
               — 三島由紀夫、自衛隊市ヶ谷駐屯地 バルコニーにて

この演説の後、天皇陛下万歳を三度割腹自殺を遂げました。「楯の会」の森田必勝(当時25歳)の三太刀でも介錯がならず、古賀浩靖(当時22歳)の一太刀にて絶命し、その後、森田も割腹した。古式に則った首の皮一枚を残し切腹の儀式であったという。



当時、三島由紀夫は日本の文壇のトップにあって、世界的に評価される作家でした。昭和24年の処女作の「仮面の告白」から「潮騒」「金閣寺」「憂国」「豊穣の海」代表作があります。戦後の平和に慣れ始めた時に衝撃的な事件でした。

演説の中で三島は言っています。
『日本は経済的繁栄にうつつを抜かし精神的に空っぽになってしまってるんだぞ!君たち!それがわかるか・・・』
没後45年の今、経済的繁栄の亡霊をおもいながら、日本社会では格差がひらがり、憲法には未だ触れられず、自衛隊も未だ違憲か合憲か曖昧なまま、このまま平和を謳歌できるのか...今も考えさせられる出来事が45年前の今日の出来事でした。
三島由紀夫没後45年









三島由紀夫の演説の全文は続きへ

続き▽
| Nonsense 戯言 | 11:33 AM | comments (0) | trackback (0) |
日本は神の国がいい〜新嘗祭〜
 

 今日11月23日は勤労感謝の日、または「新嘗祭〜天皇が新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧めて神を祀り、身ずからも食す〜」日でもあります。現在の勤労感謝の日の「生産を祝う」という様をは古来、「天皇(他)が民のために祈る」形で五穀豊穣を祈り国が作られてきました。それは古事記の神話にも見られ、一番古い歴史上の記録に至っては日本書紀に書かれた皇極天皇元年11月16日(西暦642年12月12日)に日付まではっきりと記されています。これは世界でも稀に見る歴史上の記録です。

 天皇陛下は昨年から新嘗祭の「暁の儀」を年齢によるご公務負担軽減として中止されています。「暁の儀」は天皇が23日の夕(夕の儀)から24日の未明にかけて、皇居の中にある神嘉殿で、その年に収穫された穀物を供える新嘗祭の儀式を行います。晩秋の冷え込む深夜に行われるご神事にご高齢になられた陛下には大変負担が大きいことでしょう。
天皇の祈りには他にもお正月の四方拝・歳旦祭など「民に祈る」ご神事を行われています。仁徳天皇の逸話「民のかまど」に見られる。
「人家の竈から炊煙が立ち上っていないことに気づいて3年間租税を免除し、その間は倹約のために宮殿の屋根の茅さえ葺き替えなかった」

この通り天皇は「民のために」祈り続けてこられました。こんような元首は世界、洋の東西どこにもいません。だから天皇の本来のお住まいの京都御所にはお堀も高い城壁もありません。古来、民に襲われるような存在ではなかったという証です。まさに「権威」の存在。

「神の国がいい」と始めましたが、 本来神道における「神」の存在は他国とは大きく違いがあるように思います。「八百万の神」の概念は「神」ありきという一神教の世界には相容れないことでしょう。世界がとても不安定で混沌な今、報復の連鎖が世界を巻き込もうとする今だからこそ、争いをしない、民のために祈る「神の国がいい」と思います。

 現代用語で「神発言」などとあるではないですか、まさにそれです。唯一神ではなくて万人が認める権威であればこその日本の国体「神の国」がいいのだと思います。ちなみに、現行憲法の定めるところでは天皇陛下は国家元首ではなく「象徴天皇」のお立場ですが、国事発動の任命などは天皇が行います。大臣の任命とか大使の任命とか天皇の親書を持ってそれを内外に知らしめるわけです。これは自衛隊と同様に曖昧でチグハグな事態でね、これも修正された方が良いと思います。70年続かってきたこの日本の平和が世界にも起こりますように!







| Nonsense 戯言 | 01:22 PM | comments (0) | trackback (0) |
「神に祈っても問題は解決しない」ダライ・ラマより


フランス、パリで発生した同時多発テロは世界中に大きな衝撃を与えている。
ダライ・ラマがこの問題に対して、宗教指導者を超え核心に触れた発言をしている。
この発言は、ドイツ国営放送局のDeutsche Welleのインタビューに応じたものとなる。

「人々は平和を欲しているが、テロリストは近視眼的であり、それ故に彼らは 自爆テロを行う。我々は、祈るだけではこの問題は解決できない。私は仏教徒であり、信仰を信じている。問題を作り出したのは人間なのにも関わらず、問題の 解決を神に委ねることは論理的なこととは言えない。神ならばこういうかもしれない「問題を作り出したのは人間なのだから、自分たちで解決しなさい」と。
我々は、人間性と協調心を育て上げるためにシステマチックなアプローチを取る必要がある。今からこれらを始めるな らば今世紀は前の世紀とは異なるものとなるだろう。それを始めるかどうかは、全ての人々、一人一人の考え方にかかっている。それを成すためには、神や政府 に頼るのではなく家族や社会のなかから平和のために働くことを行うべきである。」


この発言に対して、海外のメディアはダライ・ラマがおおよそ宗教指導者の理想像とは異なると評する…しかし、パリの犠牲者は大変残念なことだとは思うけれど、パリより前にバリでISによる自爆テロがあった時はこんなに騒いだんろうか、今日のニュースで中国人がISが処刑し、ウィグル人の何人かがISに合流したと中国共産党が報道した。これによって中共のウィグル人弾圧が正当化されるのではないかと危惧する。

世界が報復の応酬に明け暮れようとしている時に、ダライ・ラマは最も人として基本的な事を言っている。
「原因となっているのは宗教や信条、国家の表面的な違いだけだ。我々は一つの人類である。」
「平和のために各々ができることを家庭の中で、社会の中でやっていこう。神や仏、政府に期待するのは止めよう。」

この世紀は前の世紀とは違うのだ、私たちが作る世界はどんな世界なのかと問うているように思う。








| Nonsense 戯言 | 10:20 PM | comments (0) | trackback (0) |
『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』All Is lost


見逃していた映画をHuLuで鑑賞した。2013年 J・C・チャンダー監督・脚本による海難サバイバル。キャストは海難者である「我らの男」を演じるロバート・レッドフォードただ一人。
海洋版 ゼロ・グラビティといった感じでセリフはほとんど無いのだが、演技がとにかく凄い!って個人的に好きな俳優だから、アメリカン・ニューシネマの傑作『明日に向かって撃て!」以来のファンである。



ストーリーは
“すべて失った……すまない”というセリフに始まる。インド洋をヨットで単独航海中、海上に漂流していたコンテナが激突し船に横穴が開いてしまう事故に遭う。すべての機器を失い、襲い掛かる暴風雨、嵐の中、何度も船は転覆、ついには浸水も止められなくなってヨットを捨てる決意を決める。残り少ない食料、水とサバイバル・キットを持って救命ボートに避難するが、食料も水も底をつきる、ボートもまたひっくりかえったり、サメが迫ってきたり、最後の最後まで運命に突き放されたような主人公がメッセージボトルに手紙を託す...読まれるかどうかもわからないが男の真実の心を綴った手紙だ。

 冒頭のセリフのところで再生を止めて、この映画に原作本があるのか探してしまった。もしも原作があるなら先に読むべきなんじゃないかと思ったからだ。残念ながらそれはなかったので動画を再生。『ゼロ・グラビティ』のように一人生還を目指すのだけれど、終始ハラハラドキドキ危機一髪という状況ではなく、海が凪の時、静寂があっらりして、その間のレッドフォードがたまらなくカッコいい。幾度となく絶望的な危機に見舞われながらもその度に何かを克服しながら淡々と生きることを選択していく主人公。
生きる勇気を貰える映画なんじゃないだろうか。自分は良い作品として自分のライブラリーに加えたい。

男の晩年を演じるロバート・レッドフォードも79歳、遅咲きの俳優であるけれどその人生経験は単なるハリウッドの二枚目俳優ではないことは周知の事実。彼の演じたギャッツビーやアンカーウーマンのウォーレンなんて原作さながらにいい男を演じている。そんな彼でもアカデミーでの主演男優賞は獲得していない。おかしいなぁ〜。
本作で受賞しても不思議ではないのになぁ…。ちなみに初監督作品『普通の人々』で時は監督賞を受賞している。



ヨットで一人航海をすること、ヘミングウェイの『老人と海』を読んだ時のような臨場感といい、自分の夢とも重なる傑作だと思いました。どうしてリアルタイムで観なかったか…良い作品でもプロモーションに触れないとなかなか出会えないかな…鑑賞出来て満足でした。このタイミングも良かったかもしれないな。








| Nonsense 戯言 | 09:45 PM | comments (0) | trackback (0) |
誰もがテロには無関係ではいられないだろう...


彼は全員の死に対し、まったく無感情だった。彼らは生命をもつ一個の人間というよりは、大きな目的のための象徴あるいは必要な犠牲者のように思えた。
(中略)
武力革命という、より大きな目的のためには、人々の死は避けがたい必然である。革命は全体的なもののはずだから、敵と罪なき傍観者のあいだには、はっきりとした区別がない。あらゆる人間がともかくも革命に巻き込まれるだろう。……


出典:パトリシア・スタインホフ「死へのイデオロギー―日本赤軍派―」


 1972年5月30日、テルアビブ・ロッド国際空港において、日本の極左過激派集団「日本赤軍」のメンバー3名が自動小銃を乱射するテロ 事件が起こした「テルアビブ空港乱射事件」だ。このテロで26名が死亡し、また実行犯3名のうち2名が自爆死亡、 1名が逮捕されていた。 それが上記の「彼」岡本公三。



「彼」岡本の発言のとおり、この事件はアラブとイスラエルのパレスチナ問題に対して、日本人テロリストがイスラエルの空港で乱射テロを起こし、この問題とは無関係のプエルトリコ人が多く犠牲となった。これは加害者であるテロリストも、当該問題も被害者も全く国という単位では無関係だったということです。この事件はその後のテロリズムに大きな影響を与えたことだろう。「無差別テロ」だ。

 今回のパリでの同時多発テロを一部海外メディアが「KAMIKAZE」と評したことには困惑したが、当時作戦を命じた参謀達が戦果より敵に植え付けたかった恐怖は同一のようにも覚えたし、かつて日本人が起こした最も初期のテロを思い出した次第。
(特攻は決してテロなどではない!一般市民に向けられたものではないから。)

 テロは、恐怖を作り出し日常生活を破壊することを最大の目的にしている。要人を襲撃するよりも、私たち一般市民の中に暴力を具現化することの方が、より恐怖を持続することが出来るからだ。だから攻撃される場所は劇場やスポーツ観戦のスタジアムだったりレストランだったりする。
あくまでも標的は一般市民。まさに自由で文化的な社会を謳歌する西側諸国そのものなんだろう。

そして僕ら一般市民は、多様に様々な思いを持つ、中東や欧州の問題、そもそものISとは、空爆や難民に同情も寄せるだろう。だけれども現実はどこの国のテロリストではない一般市民はテロリストと対峙する側につかざるえないので、テロリズムと無関係ではいらない。

以前「平和」の反対は「戦争」ではなく「混沌」だと書いた、まさしくそのこと。

私たちの今までの時代はどこかで戦争が起きていても、どこかで豊かで平和な生活を営めた。とりわけ日本という国では大戦の後に戦力外として西側社会の中で特別な存在として守られてきたと言って過言ではないだろう。しかし欧州では数万人の難民が移動して、世界の経済も揺れ動き、世界の警察を自負した米国もあてにはならなそうだ。
そんな世界の変化に日本の社会はどう対応していけるだろう。
今までどおり「一定の距離を置いています。」は通用しないだろう。

現実的に、「平和」ってなんだ。今までの「平和」というのを見つめ直すときだ。
自分に弾が当たりでもしないと人は忘れてしまうから…(体験談)

パリで犠牲になった人々、報復の空爆で犠牲になられた人々、すべての一般人の方々のご冥福をお祈りします。







| Nonsense 戯言 | 04:33 PM | comments (0) | trackback (0) |
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